ハウツー 鎹
ブログを出来るだけ定期的に書くと決めた。でもそうそう書くことが沢山ある生活していないし、レコーディングしてると尚書くことなんてなくなってしまう。
そのお茶濁しに自分が作った曲のコード進行を解説でもしようとしていたけれど早くも2回目になってしまった。続ける物事が少ない自分にとってはこうしてでもブログを書くことは大事なのだと言い聞かせながら…。
そう、ストロングゼロのコーラ味飲みながら帰宅してたら死ぬほど野良猫が群がってきました。フォーナインのミント味なら奢ってあげるよと声をかけたら逃げていきました(あれマズいです)
はい、鎹のサビ終わりのコード進行を説明してみたいと思います。ここの部分はカーペンターズのYesterday Once Moreをモチーフに、自分なりに下降するコード進行へのフェチズムを詰め込んだ流れになっています。
Bm→Aそのままだとあまりにあっさりしていて湿り気が足りないとのことで、ルート音の5弦解放を残しながらハイフレット側にズラすように動かしているところが肝。
昔、大学が一緒だった林青空ってSSWのサポートを学園祭の時にさせていただいたことがありまして。その際、彼女の「ティンカーベル」という曲のCメロでこの抑え方をしていたのが印象的で自分の手癖の一つになりました。今やラジオレギュラーもやったりフェスにも出てたりと精力的な林青空、すごい友達の一人なのでチェックしてみてください。
Bm→A変形と来て、次がこちらの流れ。くるりで多用されるコードのイメージなのでくるりコードと呼んでいる。多分m7-5とかだった気がするけれど、高校時代数学で赤点ばかりだった私は数字に弱く、よく分からない。全てのオルタナギターキッズ達が初めてこのコードを見つけた時、必ず部屋の隅っこで感動したに違いない。
そしてラストがこのコード。
正直トップクラスに大好きで、なんとかして作る曲にねじ込みたくなってしまうGm6。このコードが内包する切なさ、季節外れの風が吹く感じ、とにかく全てがタイプ。ギターは弾かないけどお父さんの部屋にアコギがある、なんて方は今すぐ部屋から盗み出してチューニングした後にこのコードを抑えて鳴らしてみてほしい。
こんな感じの下降進行になります。
最後のGをシンプルに鳴らせば綺麗に解決するんだけど、そこをGm6にする事で「まだ何かあるんじゃないかな」という期待感のまま曲が終わっていくところが面白いポイントだと思います。
共働きの家庭で育っていた僕は、夕方帰ってきた母親が料理中流すYesterday Once Moreを何度も聴いていて、そのうち夕方のアンセムみたいにこびりついてしまったんでしょうね。