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取引先の役人がスティーブンタイラーに似ている。トウモロコシの如く歯並びが綺麗なところや、眉と目のレイヤーが重なっているのではと思えるほど近い点も似ていて、なんとなく最近はエアロスミスを聴いている。
この曲が一番好き。メジャーセブンスはかくあるべきといった遣われ方で、歌い出しすぐにトウモロコシを確認できるのも良い。娘をうんざりさせているのは自分なのかもしれない、という歌詞が載るあたりも切なさがある。そうだよな、これくらい空間が広く感じられる曲を作りたいよなと思っていたら敬愛するバンドが既に丸パクリしていた。
トリビュートだけど。「うんざりしている」と言う主題も、日本への呆れを歌ったこの曲に合っていて粋なカバーだと思う。〈ニッポンてところはなかなかステキ/おぼえたら帰るからね〜〉後々にリリースされた「真昼の子供たち」にも通ずるアレンジで、そのあたりに納得したりもするなど。
GRAPEVINEは先日ツアーにも行った。自分のApple Musicを大阪ホールで流させてもらっているようなセットリストで、時流も汲んだ内容もあり終始まぶたが熱くなるライブだった。
自分は所謂スタジアム級のバンドを聴き漁る経験が殆どなく、ギターも有名なリフをダジャレで弾くくらい。
いや、高校生の頃はコピーしていたかも。顧問の教師をボーカルに、それこそエアロスミスを弾いていたりしたいた。信じられないことにストラトキャスターにファズだけを繋いで弾いていた。一周回ってジミヘン高校生と言っても差し支えなかったかもしれない。今くらいネットで「正しい音作り」が流布されていたら、もう少し違っていたかな。
そんな思い出の高校でまた演奏する機会があるとは思っていなかった。男子高校生に「クリーン系の音でいいですか?」なんて言われながらアンプを触られつつ、女子高生にPAされる機会は恐らく一生なさそう。
急遽顧問に呼びかけられて、ボンジョヴィを弾かされるなど。ジャズマスターにファズだけでボンジョヴィを弾く妖怪が、king gnuを常田シグネイチャーギターで弾く高校生の瞳にどう映ったんでしょうね。素直に楽しかったです。
外はもう春。来年度もよろしくお願い致します。