怪獣と幽霊

colormal イエナガによる雑記

2022 振り返り 1-3月

 

 お久しぶりです。かなり久しぶりの更新で、前回がanode EP(8月リリース)のライナーノーツになってしまいました。今年は個人的に色んな出来事があり、なんとなく自分でも振り返りたくなりそうな予感がありまして備忘録を書いてみようかなと。写真や聴いていた音楽、ツイートなどを駆使しつつやっていきます。

 

●1月

晦日に瞳のMVロケハンを大学の先輩二人に同行してもらいながら決行、JR神戸線塩屋駅付近でロケーションを何ヶ所か巡ってそのまま眠らずに年越し、初日の出を見た。人生で初日の出を見たことがなく、思えば今年に充満していた“斜に構えず楽しむ”マインドはこの日を起点に始まったような気がする。

f:id:colormal:20221214171641j:image

その後、1/3にMV撮影。モデルになつみちゃん、監督に湊川萌を迎えて撮影から編集まで丸一日で終えるとんでもないスケジュール。危惧していた天候もバッチリで、細かいコンテも自分で切った手前かなり愛着の湧く映像作品になった。カットごとにズームインやアウトを繰り返すコンセプトが肝だったが、そのズーム具合などを阪急淡路駅前のアトリで夜中まで詰めたことが思い出深い。

f:id:colormal:20221214172419j:image

誕生日、箱根に旅行へ行った。熱海に初めて行った時もそうだったが、微かにバブルの臭いが残る観光地には惹かれるポイントが多いように思う。ひたすら景勝地と金のかかった箱物を巡りまくれたので良かった。瞳のMVを公開する為の段取りも落ち着いていたのでしっかりと打ち上がっていました。一方メンバーはワンマンから販売するグッズの作成を頑張っていたらしい。普段夜中まで曲を作っているから参加しなかったことは不問にして欲しい。

1/21にthe scentedのリリースツアーに参加する予定だったが、先方のコロナ罹患により延期に。幸先が良くないなと思いつつも、世間では第六波が始まったなどと言われており、2月にワンマンを控えていた我々も気をつけないとねと話していた(結果、延期したが)。

f:id:colormal:20221214173740j:image

その後、1/30に同じくコロナウイルスで出演者にキャンセルが出たイベント“BED TOWN”に急遽出演する。For Tracy Hydeはその後脱退するU-1(Gt)の大阪ラストライブだったが、そんなことは露知らずウマ娘の話に興じていた。この日のライブはワンマンのゲネプロをSOCORE FACTORYでやっていたことや、代打であることによるリラックス度合いもあって良かったと思う。

 

▼聴いていた音楽

overused - 手紙

遂に今年はこれを超える楽曲がなかったように思う… 6/8拍子でキャッチーな曲を作ることは難しく、どうしても展開同士がなだれ込むようになってしまうので。ただこの曲はそのポイントが曲の良い側面として作用しまくっており、終始歌詞のストーリーが前に転がっていくやるせなさみたいなものに昇華されている。

 

 

●2月

昨年暮れにレコーディングをしていた22の歌入れを行った(後に没になった)り、2/19に控えるワンマンのリハーサルなど。結果メンバーが1週間前にコロナウイルス患者となり延期することに。微妙に行き場のない気持ちを抱えつつも、TOKIO TOKYOが延期に快くオーケーを出してくれたことあり休養の月になった。

f:id:colormal:20221214174713j:image

延期日程も決まるかどうかの2/16、折角なら新曲をやりたいとアンセムの原型を作り始めた形跡がボイスメモにあった。基本没曲や作業中の弾き語りなどはメンバーに送らず、自分の中で基準を通ったものしか送らないがこの時は心配のあまり上記のやりとりをしている。

後は免許の更新をするなど。仕事中に切られた駐禁による違反者講習を受けて、心新たに労働への恨みを沸々と抱いていた。京都市内は暴利を貪るコインパーキングが跋扈しておりけしからん。

 

▼聴いていた音楽

adieu - 旅立ち

ほんとにいい曲しかないのかこのプロジェクトは… と途方もない気持ちになると同時に、betcover!!のヤナセさんがこんな人懐っこさ全開のポップソングをかけてしまうことにもびっくりしてしまった。

 

 

●3月

ワンマンの延期日程が4月であるにも関わらず東京のライブが決まり始めるなど、既に今年の東京フリークぶりの影が現れ始める。

3/5 FUJIの初ライブに呼ばれ、幡ヶ谷forestlimitでフロアライブ。多く見積もっても30人くらいしか入らなさそうな空間に90名近く入っていたそうで、会場のコンクリートも相まってさながらファイトクラブの様相だった。3月はまだコロナウイルスの世におけるプライオリティがかなり上位だった頃だが、集まっていた観客にはそんなことはさて置くぞと言った熱気があった。

f:id:colormal:20221214183925j:image

この、少年誌(能力モノ)の主人公に挟まれているモーニングに登場するうだつの上がらないサブカル主人公のような俺を見て欲しい。左がFUJI/右はSunday Morningsのイズモくん。

あんまりこんなこと自分で言いたくないが、FUJIが音楽を始めるきっかけの一つがcolormalだったらしい。振り返るとインスタのDMで宅録の機材やら質問をされたことを思い出し、なんとも言えない表情でライブをしていたような気がする。イズモくんは、笹川真生やキタニタツヤあたりの流れからお互い知りつつも初対面だった。ポワソンダブリルについてが好きだと伝えると死んでくれと言われ、嬉しかった。

この後も彼らと絡む機会も増えてすごくいい夜だったと思う。

f:id:colormal:20221214182447j:image

下旬は3/21にGRAPEVINEのスプリングツアーへ。寅年と言うこともあり、彼らの中で最もお気に入りの“虎を放つ”が聴けるはずと向かい、なんと一曲目に演奏されてしまって以降の記憶が曖昧だ。

このブログを執筆している12/14現在、直近のライブにあたるズカイのツアーファイナル(12/10 @梅田シャングリラ)で演奏した鎹のアウトロアレンジはこの時の虎を放つオマージュです。もし伝わった人がいたら最寄駅で一緒に飲みましょう。

f:id:colormal:20221214182046j:image

さらに末の3/27、母校の泉北高校でOBライブに出演した。高校生にローディをしてもらいながらギターを弾くなんて今後の人生であまりない経験だな、と感慨深くギターを鳴らしていたところ真空管アンプを壊してしまった。現役高校生の皆さん、申し訳ありませんでした。大人になると言うことは、ゲインアップではなく過入力であると言うことを体現できましたでしょうか。

 

▼聴いていた音楽

Laura day romance - Waltz ワルツ

1月のoverusedで6/8拍子(3拍子)は云々と語っていましたが、この曲も刹那感が凄いのなんの。「喉が乾く/眠くなる/春の匂いに嬉しくなる/街のリズムにのって/形ないものを追う」思春期の無邪気さをこんな美しい歌詞にコンパイルできる脳みそが欲しい。アルバムを通してアコギやペダルスティールが盛り込まれたフォーキーな音像だったのもかなり印象的でしたよね。