怪獣と幽霊

colormal イエナガによる雑記

2022 振り返り 4-6月

 早めに書き切らないと年を越してしまいかねないので、早足で。

 

●4月

 命日が近かったので母の墓参りに行く。10歳の時に亡くなったのでもう15年以上経っていることにびっくりしつつ、もう少しまめに参らないと行けないと反省した。お酒を墓前に供えたことがなかったので置いてみたりした。生前コーヒーと酒ばかり飲んでいたあたりは遺伝子を引き継げていますので、今後ともよろしくお願いします!

ちなみに母は音楽にはそんなに明るくなかったみたいだが、棚から漁って見つけたブライアン・フェリーのアルバムを契機にグラムロックを聴いてドヤ顔をしていたことがある。シューゲイズを嫌う自分なりのリバーブを意識する原体験だった。

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 今年は斜に構えず、季節を謳歌したかったのでネモフィラを見た。かの有名なひたちなか海浜公園もいつか行きたいと思った。花とか海とか、いつまで経っても心惹かれてしまうのは何故なんでしょう。

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 末に控えるワンマンライブを前に音作りを見直すべく、メインのエフェクターを入れ替えた。OKKO Diablo Dualは今年のベストバイの一つなんじゃなかろうか… 細かいことを書いても分からない人も多いかもしれないので簡潔に書くと、個性的な音ではないけどこれを入手して自分らしいニュアンスが出せるようになった。

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 4/15 Hue'sのアルバムリリースイベントにお誘いを頂いて、出演した。バンドとしての歴の違いがあるにしても、あそこまで高純度の鉄塊みたいな音像をメンバーで出せたらどんな気持ちだろうと思う。ひたすらに早い出音、とてつもなく良い声… いつ見ても惚れる。

金字塔を打ち立ててるよ、と思った矢先に龍くんが旗を掲げて少し泣きそうになった。建国でもしてるんかと言いたくなるが、演出として非の打ち所がないヒロイズムだった。また来年も一緒に演奏出来たら嬉しいが、突如売れて話しかけるのが億劫にもなって欲しい。

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 会社でお世話になった先輩が退職するとのことで、若手で和歌山のコテージに泊まりに行った。思えば仕事を辞めたいと相談していたのに、この先輩が抜け駆けをしたことで言い出せなくなってしまった。良い人もいる職場だけど、それだけに絆されてしまう事が多かった。このタイミングで思ったが、今年はやたらと海に行っている気がする。

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 4/30 キャリア初ワンマンをTOKIO TOKYOで開催する。ライブについては子細に書かないが、やはり未だに疲れた日の夢に見るくらい感動的だった。自分の創作物で人を集めることは、他ではなかなか補えない気持ちよさに溢れていると思う。なんでこんな真剣に音楽をやってるんだとか、しかしながら演奏が気持ちいいだとか、自分の小さい頭を色んな感覚で埋め尽くした日だった。次はもう少し上手くやれると思うので、来年もよろしくお願いします。

 

▼聴いていた音楽

 kurayamisaka - farewell

後に初企画に呼ばれた時は飛んで喜び、メンバーに何がなんでも出させて欲しいとお願いをした事が記憶に新しい。いかしたインディミュージックはどこか独善的で、お前たちには分からないだろうと突き放す事も要素の一つだと言えなくもない。kurayamisakaは誰もを受け入れるメロディでありながらサウンドはそれであり、いろんな入り口になるバンドなんだろうなと思った。

 

●5月

 5/4 パンゲア企画で初のサーキットイベント「邂逅遭遇」に出演。演奏前に田井中が寝巻きのまま手ぶらでやってくるなどハプニングもあったが、無事演奏。もう少しこう言ったサーキットなどにも出たいとは思いつつ、初見で引き込むキャッチーさに富んでいる訳でもない我がバンドを省みたりした。

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 その後GW内(5/7) 東京でyeti let you noticeの自主企画に呼ばれ、渋谷O-nestでライブ。この日を境に急激に仲良くなり、主に秋好くんに関してはこの後何度も会った気がする。残響っぽいものからDirty Hitなアプローチを経て、何処でもないところに到達している… というバンドの歴史が一回見ただけでなんとなく伝わってくる良いライブだった。

 5/27 福島2ndlineにて、1月から延期になっていたthe scentedのリリースイベントに出演。大阪では初期衝動をそのまま音のデカさにするバンドは意外と少ないので、とてつもない轟音を叩き出すthe scentedにびっくりした。前回のブログにも書いたが後に関わる接点も出来た日だった。

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5/28 シングル“瞳”リリース。

年頭にMVを公開していたので今更感はあったが、EPの計画も現実味を帯びてきた頃合いでのリリースになった。この曲は良くも悪くも今後呪いの様なポジションになる気がしている。

 

▼聴いていた曲

 yeti let you notice - 夜間飛行(space tour ver.)

共演後は暫くこの曲しか聴けなくなった。疎遠になることを、宇宙空間へほっぽり出されてしまうことに例えるなんて、ロマンチックなバンドだ…。ギミックや少し過剰なグリッチなど全てが完璧で、イヤホンを耳の奥にもう一押ししてしまいたくなる。後半のサイドチェインの部分をまた現地で見たい。

 

 

●6月

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 上旬、anode EPのレコーディングがスタートする。厳密には瞳は完成しており、22もベースとドラムが昨年末に録音済みだったのでそれ以降の録音だった。今年に入ってからのライブで少なからずバンドが成長しており、レコーディングはそれを感じる場でもあったと思う。EPに関しては1万字のライナーノーツがあるのでそちらを参照して頂きたく。

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 中頃、大学の同級生が亡くなった。サークルも同じで、一緒にコピーバンドをしたことや自宅に遊びにきたこともある友人だった。友人の恋人とも仲が良かったこともあり、第一報を受ける。その後、サークルで代表だったこともあり周りに報告の連絡などをした。あまり細かく書くことでもないが、本当に魅力のある人だったと思う。

 

▼聴いていた音楽

 猫を堕ろす - 非機能の手紙

なにか心の整理がつかない時は猫を堕ろすを聴いてしまう。そうさせる共感性がこのバンドの曲にはある。そう言えば最近ykpythemindから久しぶりに連絡が来たような気がする。