怪獣と幽霊

colormal イエナガによる雑記

anode EP全曲ライナーノーツ

 レコーディングに入ったのは昨年11月頃、当初は瞳と22の一部をレコーディングしてシングルとしてリリースする予定だったが後回しに。2月を予定していたワンマンライブがコロナウイルスで延期したりと、本格的に製作をスタートしたのは6月下旬。そのままミックスも雪崩れ込んだので、正味なところ5〜6日間でスタジオ作業自体は完了していた。

Twitterにデモを作っては上げる、感触が良かったものから製作するというスタイルで幾つか曲は出来始めていたので、アルバムとしてパッケージするつもりが、予算とコンスタントにリリースしたいという気持ちもありEP2連作形態とすること。アルバム候補として挙げた楽曲がちょうど「明るい/暗い」と「歌モノ/オルタナ」で二分されていたので、今作は「明るく、歌モノ」を主題としている。

世間でここ最近発表される音楽は、どれも世相を反映したように影があるものが多い気がする。しかし僕らはコロナウイルス真っ只中で結成し、ライブの中止などはありつつも基本的には自分達のペースで活動出来た充実感もあって、anodeは厭世的な内容よりも個人の2〜3年を総括した詩曲の集まりになった。そもそもある程度想定のつく先のことなんて考えるほど鬱屈としてしまう人間だから、全員揃って先行きが不安になる情勢が心の底から不安だったかと言われると頷けない。世の中がどうとか、そんな事よりも自分のことで精一杯な人間が振り絞ったものってあまりに生活染みていたりする。

次作に関しては一転して「そういった」内容になると思われますが。

 

 つまりは分かりやすく良いものでなければ許されないという明快な目標のもと、今作に関しては大阪・日本橋のLubLabにて全てを完結させた(瞳を除く)。分かりやすいものを作ることは媚びではなく、祈りだと思っている。そう言う観点から言えば、凄く「祈った」EPだ。

自身としては今年頭からのライブ連投や取り巻く環境もあって、歌うことに対して考え方が変わり、それらの記録的な側面もある作品になった。

ワンマンライブに向けて、SOCORE FACTORYのかさごさんからSENNHEISERのe935をライブ用マイクとして借りたあたりがターニングポイント。我々はステージ内での音量が大きく、ボーカルが埋もれがちだったところに言い訳が効かなくなり、メンバーもそれを察してかなり空間を残してくれる様になった。この歌い方の変化に関しては、「瞳」とそれ以外の楽曲のボーカルの変化に分かりやすく出ていると思う。

MIXに関してもメンバー全員が立ち合い、主に自分がエンジニアの西平さんと話しこみながら作業出来たこともかなり大きいかも。田井中がこのスタジオに馴染みがあり、軽微な修正を含めて根気よく作業を繰り返せたことが個人的には良かったなと。

 

 

 

▼M1. 瞳 (1カポ)

 個人的にこれを超える楽曲は暫く作れないのではと思う程に自分の美学が詰まった楽曲。デモを連作する流れもこの曲を起点としているので、そういう意味でもリード曲。ボツ曲の断片を再利用する形で構成されているので、厳密に完成したのは2021年の夏頃。楽曲のポテンシャルに対してバンドが追いついていないけど、この曲がディスコグラフィーにあるのは誇れる。

 

 いつか作りたいと思っていたファイナルファンタジー8の非公式エピソード(リノア=アルティミシア説)を歌詞にすることで、以降作詞に関してもフィクションを楽しむ様に姿勢が変わったと思う。FF8に関しては端的にいうと「ヒロインがいつかはラスボスになってしまう」ループを繰り返すと言う、ファンによる考察のこと。英題の“eyes on me”も同作主題歌から。繰り返していくことでしか物事は変わらないわけですが、それはさておきどうなったら終わるんでしょうか というのがテーマ。

anode EP並びに制作中の次作を通して、ループ物作品に対して愛を込めたいという裏テーマにも繋がっている。田井中が肘部管症候群を発症する直前くらいに出来たはず。

 

 ギターはほぼ自分でフレーズを指定し、ベースに関しても今作のなかでは自分のラインがそのまま残っている部類で、コード進行に対するフェチズムがかなり盛り込まれている。ループしながら変化をしていく、と言う歌詞の内容に沿って作ったギターリフも我ながら良いものに。前作(losstime EP)の楽曲でも分かりやすいが、サビのコード進行に関しては途中で着地しないと言うのが割と拘りとしてある。スタートのGM7から最後のGm6まで一度も同じ和音を踏んでおらず、感覚的には大きな円を書くイメージ。Ⅳ⇒Ⅴ⇒Ⅲ ⇒Ⅵの進行をどれだけ地に足が着いていない雰囲気にするか、みたいなのが楽しい。

 

 ワンコーラスの長さはアニメサイズ、Cメロも盛り込む、ギターソロは勿論入れましょう… とやりたい放題だが3分弱に収まっているあたりに手応えがあった。

CMが来ても、OP/EDでも、歯医者のオルゴール BGMにも対応出来るものにしようと言うメロディへの気合が随所に出てる。タイアップの案件、お待ちしておりますのでいつでもお声かけください。

 

 ミックスはトリプルタイムスタジオ(東京)の岩田さんによるオンラインミックス。特にリズム隊に関しては「これぞ」な音で返ってくるし、空間系の扱いは慣れ親しんだ質感だったので、数回リテイクをお願いするだけで基本はお任せだったと思う。EP収録に際してマスタリングはやり直してもらったが、スムーズさより少し角が出た質感を押し出して各フレーズが分かりやすくなった。

 

 

▼M2. 22  (レギュラー)

 瞳以降の連作デモの中でも反響が特にあったのがこの曲。イントロは幽☆遊☆白書のOP「微笑みの爆弾」が元ネタで、カッティングなんかにその辺りは出ているんじゃないだろうか。間奏はKawaii Future Bass で言う所のドロップ。もう少し淡々としたトラックをイメージを予想していたけど、マツヤマが持ってきたベースラインが信じられないほど動いている事から曲自体のイメージが塗り替えられるなど。

 

厳密には同じく人力Kawaii Future Bass /ハイパーポップを意識した「最大限」が出来た頃に鼻歌のデータが残っていたので、かなり前から構想はあった様子。「再放送」あたりが意に反して人気だったので、それなら同じようなの作ろうかと引っ張り出したのがスタートだった。よくメンバーにはこんな曲ならいつでも作れるよ、とか言ってた様な気がする。

m7-5の差し込み方とか、コード進行やギターのアプローチに関してはただの手癖感が否めない。1Bでやささくが生み出したネオソウル全開のフレーズだったり、マツヤマの気が触れたベースラインがなければ割と冗長な曲。ただ7thや9thっぽいコードボイシングが多かったので、その辺りに反応してメンバーはフレーズを持ってきた様に思う。特にマツヤマがその辺りを解釈して、リファレンスとしてキタニタツヤやFOALSを挙げていた。それらをどう咀嚼したらこのアホなベースラインになるのか甚だ疑問だけど、まあかっこいいから良し。

 

 ミックス作業は難航こそしていないものの、細かい作業が多く半日近く要した。前述の元ネタやベースラインのことで情報量が増え、田井中が持ってきた冒頭のフィルインが1975のShe's Americanっぽかったのでゲートリバーブをドラムにかけたいとエンジニアにお願いをしたところ、YAMAHAのREV7実機を使って実現することが出来た。80年代っぽいリズム処理、ギターはネオソウルの文脈、ベースは近年流行りの「リードベース」的な仕上がりになったので曲自体の時代考証はかなり滅茶苦茶かと。

バックで鳴っている機械音の様なシーケンスはREC後に自宅で打ち込んだもの。Arcadeと言うサンプラープラグインで作ったボコーダーを素材のループ、後はローズピアノ系の鍵盤がポイントでダビングしてある。基本的にはライブで再現できない楽器は入れたくないと思いつつ、あくまでドラムのサンプラーで乗り切れる範疇に。

 

 楽曲全体で歌っているのは「金ないよね」と言うだけの内容であり、タイトルは手取り月収の額面。当初もう少し歌詞をコミカルにしようかと思ったが、メンバーやエンジニアに反対されたので繰り返しメインになった。ミックスを含むポストプロダクションの手法と、その発想がチープなものになったので宅録時代との間の子っぽさがある。

 

 

▼M3. 優しい幽霊  (1カポ)

 初めて弾き語りで作った曲であり、当初スリーピースだったcolormalのバンド形態でセッションしつつ産まれた曲なので、出来たのは2019年初頭だった。今後もソロの再録はするにしても、今回音源にしなければ二度とタイミングはなかった様な気がする。

全体的に肩の力を抜いて、というか我々らしい音作りをそのままコンパイルした曲になった。ベースをリアンプで収録する際にEDENのアンプをチョイスしていて、いい意味で低体温なローの質感と埋め具合が最終的な楽曲全体の繋ぎとして作用している。2回あるギターソロのうち、1つ目はやささくで2つ目が自分の考えたフレーズ。他の楽曲もどちらが考えたかは割と分かりやすいが、特に本楽曲は聴き比べるとギターに対するお互いのアプローチが分かりやすくて面白いと思う。

 

 バンド形態で活動をスタートさせた頃はとにかく友人各位の躍進が目覚ましく、「自分はついていけないけどまだ音楽をやっていいでしょうか」と問いかけるような情けない内容になっている。今となっては自分の方が長く続けてしまっている事に気づく瞬間も増え、色んな面で幽霊をモチーフとしたことで感情的になりやすい内容に。タイトルからも判るように大きな怪獣と対にしているけど、今となっては意図を覚えていない。

コードが予測不能な動きをする時は、メロディが安心するもの。メロディが王道を進む時はオケにスパイス、トータルして誰もが納得して欲しい。どちらも予想を裏切る天才ではないことを大きく受け入れて、諦念めいたポップスを突き詰めるきっかけになった。

決して幽霊を冠した意図と関わりはないが、制作した2019年と2022年それぞれに親しい人が亡くなってしまったこと、結成当初から演奏してきたことで自分の中での捉え方が変わって、曲自体の成長性を初めて感じた一曲でもある。

 

 当時サポートだった田井中、うえまや姉さん(現Start A People)と演奏が終わるたびに「ええ曲やな…」と口にしていたのが懐かしい。メンバーに褒められる楽曲がまず大事ですよね、と言うバンドに於けるプリミティブな感動体験を教えてくれた楽曲でもある。

 

 ミックス前にグロッケンとメロトロンを打ち込みで入れているけど、どちらもフリープラグイン。特に面白いのはイントロのリードギターにかかっているリバーブ。これもフリープラグインで、「幽霊っぽさ」を出す為にValhallaのSupermassiveのピッチ揺れする設定を手作業で行なったり。その辺りの塩梅は遊びに来てくれた下川(ex.BSSM)と話し合いつつ。

わからない方向けに説明すると、バーベキューに急遽友達を呼んで焼き加減で盛り上がったよという事です。ちなみにその間メンバーは暇そうにしておりました。私が同じ輪の中に入れないのはこう言った協調性のなさから来ているんでしょうね。

 

 

▼M4. (tandem)

  インタールード。あまりにべたな演出だよな、とは思いつつもそれが相応しいだけのメロ強度を持って次曲の「アンセム」に繋がっているのでギリセーフ。通しでチェックしているときにここでグッときたので、無駄ではないはず。

レコーディングとミックスを全て終え、最後の最後に1発で録り。コンソールルームの扉を開けっぱなしにしてマイク一本でスタジオに漂う思い出ごと録音したイメージ。メロディはデモ時にBメロの候補になっていたものを流用した。

 

 

▼M5. アンセム (レギュラー)

 2月のワンマンライブが延期になり、どうせ延期するなら新曲をと制作した。僕の中に宿る亀井亨のメロディセンスに対する信仰心が強く出ていて、リファレンスには“想うということ”あたりを据えてある。完成当初あまりにメロディに既聴感があったのでメンバーにパクリになってないか確認をした記憶がある。

 

 製作を進める中で、ベースのマツヤマが入籍を決めたこともあって歌詞の内容は全て彼の、と言うか一友人に向けた内容になった。ディディールは色々ありますが、伏せます。ワンマンに来てくれるようなコア層の人たちに向けつつ、並びに友人の門出を祝うという意味で広義のラブソングなんだろうな。

 

 ミックスに関しては冒頭のギターリフに大胆なリバースディレイをかけている点が面白いかもしれない(L側にリバースを飛ばしています)。J-POPアーティストがUKロックを雑に咀嚼したものをパロディにする、というメタな感覚をエンジニアも理解してくれていたので、最もスムーズに作業が進んだ。飲み会で“Don't Look Back In Anger”を合唱するような青春を、思い出して慈しむというオタク仕草でしかない。

特にボーカルに関しては、チェックの為に一回通しで歌ったテイクで殆ど本採用になったので、冒頭の歌うことへの姿勢が変わったことを一番顕著に感じられるのはこの曲。最近the band apartのインタビューで、歌録りはテイクを重ねると言霊がなくなると答えている部分があって大いに納得した。この曲もあまりに小っ恥ずかしい内容の歌詞だが、テイクを重ねていないからこそ真実めいて聴こえるようになった。

 

 Sus4をそれらしい文脈で使ったり、ブルージーな要素がないバンドが使うブルーノートっぽい音運びがこの曲の「ベタだけどグッとくる」ポイントになればいいなと考えながら作曲した記憶がある。ダビングするとすればホーン隊が欲しいタイプの質感。サビの後半に一瞬だけ現れるコーラスラインは田井中から提案された音程で入れていて、トランペットっぽいフレーズなので腑に落ちたりした記憶がある。

 

 バンド全体で後ろノリなのか、はたまた単に不安定なのかなんとも言えない居心地のいいタイム感に仕上がっていて。このあたりはなんだかんだでバンドとして活動してきた期間の集積みたいなものを感じられるポイントであり、当事者にしか分かり得ない感動ポイント。

「延命」とかと同じような評判が上がっていて、意外と皆さんシンプルで頭に残る歌メロがまだ好きでいてくれるんだねと。

コード進行も我々の中で最もシンプルなのでコピーにもオススメ。珍しくギター隊も両者リアピックアップを選んで演奏したりと、奇を衒わないマインドが共有されていて良かった。特にギターソロは過度にこってりとしたヒロイックなフレーズで、これに関しては自分の手癖では出てこない内容。

 

皆さんも挙式の際には是非こちらの楽曲をお使いください。今のところJASRACフリーなので使い放題。出張で演奏する際は実費を頂きます。

 

 

▼総括

 音楽が幅広い年代に同時に聞かれる為にはメディアでプッシュされることが最短経路だと思うが、そう言ったことではなく「10年後も演奏できるし恥ずかしがらず聴いてもらえる」とか「親がカーステで流したら子供が良いなと思う」と言った、一旦個人で消化された後に広めて貰えるような音源に出来たらと言うのが理念だった。

近年の「常人には理解されきれないセンスを持った人たちが、みんなに分かってもらえるレベルまで視座を下げて曲を作ってくれている」と言ったものをありがたる構図がいけ好かなかったし、その実は自分にセンスがないことを一旦飲み込んでやっているだけかもしれない。平凡な表現者であることを楽しみたいと思う。

 

一旦は歌モノ、並びにシンプルさで胸に訴えるみたいなものには終止符を打てる内容になったと思います。もちろんこれからもメロディから逃げず良いものを作るけども、少し実験的なタームに入りたい。ニッチな内容は何処かで話す機会があれば… と思いつつ。

今後もcolormalをよろしくお願い致します。

 

 

▼主な使用機材(おまけ)

 

Fender Japan Jazzmaster

瞳のみ使用。かなり手を入れているので、トラディショナルなジャズマスターに比べてトレブリーさが少ない。メンバーには呪いのギター扱いされている。主な変更点はピックアップはレトロトーンのVelvetone、ポットはトーンのみ500kΩ、ネックはメキシコ製。

https://nakami.jp/colormal-nakami/

 

Fender American Professinal Ⅱ Jazzmaster

ワンマンに向けて登用したもので、他の3曲はこれ。あくまでジャズマスターの範疇を守りながら弾きやすく、かといってモダン過ぎない音色が素晴らしい。特にネックの感覚は今まで弾いたギターでも一番ストレスフリー。最新のフェンダーって、いいっすよ。恐らく今後あまり出てこないと思います。

Fender Bassbreaker 30R

奇妙な箱鳴り、変なミッドが特徴のアンプ。プリアンプはマーシャルっぽいが、総合的な質感にほんのりとVOXを感じる。正直飽きてきたし、纏わりつくローの質感が鬱陶しいので買い換えようと思いつつも、色んなメーカーの雰囲気が感じられて懐が深いアンプだと思う。

・OKKO Diablo Dual

歪みは全編こちら。これだけでいいです。過去にART-SCHOOLでトディーが使用しているのを見て入手。アンセムのバッキングだけ「情けない」音にしたかったのでやささくからケンタ系のペダルを手前からブーストするなど。あとは22でショートディレイを借りた(empress Tape Echo)。

 

 

0331

 取引先の役人がスティーブンタイラーに似ている。トウモロコシの如く歯並びが綺麗なところや、眉と目のレイヤーが重なっているのではと思えるほど近い点も似ていて、なんとなく最近はエアロスミスを聴いている。

 

https://youtu.be/qbexOeoH5hg

この曲が一番好き。メジャーセブンスはかくあるべきといった遣われ方で、歌い出しすぐにトウモロコシを確認できるのも良い。娘をうんざりさせているのは自分なのかもしれない、という歌詞が載るあたりも切なさがある。そうだよな、これくらい空間が広く感じられる曲を作りたいよなと思っていたら敬愛するバンドが既に丸パクリしていた。

 

https://youtu.be/R02nGzZWGdA

トリビュートだけど。「うんざりしている」と言う主題も、日本への呆れを歌ったこの曲に合っていて粋なカバーだと思う。〈ニッポンてところはなかなかステキ/おぼえたら帰るからね〜〉後々にリリースされた「真昼の子供たち」にも通ずるアレンジで、そのあたりに納得したりもするなど。

GRAPEVINEは先日ツアーにも行った。自分のApple Musicを大阪ホールで流させてもらっているようなセットリストで、時流も汲んだ内容もあり終始まぶたが熱くなるライブだった。

自分は所謂スタジアム級のバンドを聴き漁る経験が殆どなく、ギターも有名なリフをダジャレで弾くくらい。

 

いや、高校生の頃はコピーしていたかも。顧問の教師をボーカルに、それこそエアロスミスを弾いていたりしたいた。信じられないことにストラトキャスターにファズだけを繋いで弾いていた。一周回ってジミヘン高校生と言っても差し支えなかったかもしれない。今くらいネットで「正しい音作り」が流布されていたら、もう少し違っていたかな。

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そんな思い出の高校でまた演奏する機会があるとは思っていなかった。男子高校生に「クリーン系の音でいいですか?」なんて言われながらアンプを触られつつ、女子高生にPAされる機会は恐らく一生なさそう。

 

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急遽顧問に呼びかけられて、ボンジョヴィを弾かされるなど。ジャズマスターにファズだけでボンジョヴィを弾く妖怪が、king gnuを常田シグネイチャーギターで弾く高校生の瞳にどう映ったんでしょうね。素直に楽しかったです。

 

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外はもう春。来年度もよろしくお願い致します。

10/3 - 10/6

10/3

モラトリアムの雰囲気を味わいたく、母校大学に行く。キャンパス内にスターバックスがあるなんて生意気な大学だなとは思いつつ、チャイラテ(豆乳)を飲みながら外で練習をする軽音サークルの女の子を見ていたところ、思うところがあり帰宅して2時間程でデモを作った。文面にしたところ、非常に気持ち悪い。


10/4

みなさんは「ごはんバーガー」を食べたことがあるだろうか。自堕落にバーガーなんてものを食べていながら、ご飯を求めてしまうその都合の良さに対して鉄槌を下すような半端さ。マクドナルドが悪いのではない。僕らの愚かさが招いた失敗なのだから。深夜にデモ録音するなど。


10/5

緊急事態宣言が明けて、飲食店の写真を上げる人が目につくようになった。改めて気づいたけど普段から飲みに行く人がそこまでいなかったということ… 緊急事態が明けて己の異常事態に気づく人は少なくないのだ。久しぶりにnoshを頼んだら進化していたし、大金持ちになったら食事は全部これでいいと感じた。こういうひもじい考えの者にお金は回らないよう社会はデザインされている。寝れず、デモ制作。

 

10/6

KPOPってすげえなとaespaのミニアルバムを聴いて感じるなど。MAMAMOOやらRed Velvetを聴き漁る時期ありましたが、再燃。そう言えば敬愛するシノダさんもKPOPリファレンスにしてたとか言ってたので納得するなど。毎日2時間ほどでデモを作ってツイートするようにしているけど、即公開することによって生まれるものが確実にある。BLEACHの作者が言う所の“ライブ感”ってこのことか。

9/29 - 10/2

9/29

人生で初めてコワーキングスペースを使う。非常に捗るとともに、なんでこんなことまでして働かないかんのやと、ふつふつと怒りが湧き始めてきた。友達の新譜がやたらと発表される日で、特にエイプリルブルーが良かった。彼ら(夏bot群)は楽器隊を執拗なほどダビングすることで輝く類の人たちだ。SNSで発言するのも癪なのでここに書いておく。


9/30

先週からずっと胃が痛いが、病院が嫌いなので行かない。恐らく将来は重めの疾患にも気付かず手遅れになること請け合いである。未だに生トマトも食べられないので、これらは一種の呪いに違いない。トマトを食べられない人間に対して、ケチャップはいけるんかと質問することは非常に失礼であることを弁える世の中であれ。何故ならもう2020年代なのだから。


10/1

mikikiの連載を書く。今月は一緒に連載を担当しているmeiyoについて書いたこともあり、ちょっと文量が多めである。ワタナベくんを知ったのは侍文化からだけど、その短い期間しか知らない私すら感動したのだから活動を追っていた人にとっては目頭が熱くなるメジャーデビューだっただろう。しかしながら文章にしろ音楽にしろ、見返すと自分の陳腐さがすごい。一生受け身で適当に暮らしたい。

 

10/2

iPhoneを買い換える。今使っているものを買った時は泥酔しており、携帯会社の実験用ラットかと言うくらい訳の分からないプランに加入させられ、その中に買い換えプログラムがあったので使わないのも勿体無いと。人間としての器のサイズに合わせてminiにする。時間が明確に進んでいるのは週刊連載を追っている時、テクノロジーの進化を感じるのは2年弱毎のスマホ買い換えくらいな気もする。

9/23-9/28

9/23

for tracy hideのワンマンを見に行く。バンドのメンバーも全員来ており、1ヶ月ぶりくらいに会った。シャングリラは出演する側としてはとても演奏しやすい箱なんだけど、フォトハイもトラブルこそあれど調子は良かったように思う。かなり涼しくなってきた。


9/24

週の頭から続いている腹痛が治らない。

GRAPEVINE大阪城野音公演を観に行った。公にレビューも書かせてもらった、「新しい果実」のリリースツアー追加公演。秋の夜に好きなバンドを野外で聴ける喜びでいっぱい。おそらくこれ以上はないシチュエーションで吹曝しのシェヴィが聴けた。


9/25

猫を堕ろすのツアー(名古屋,大阪)に向けたスタジオに入る。田井中が引き続き完治せず、サポートドラムにようほう氏。メインギターを変えて感触もよかったと思うが、1ヶ月ぶりなのでリハビリ感もあり。夕方からマツヤマとHue'sのライブを見たのち、大泥酔。それにしてもMaydayは名曲だ。会って見たかったHue'sの水谷くんとも話せたし、いずれライブでご一緒したい。


9/26

泥酔の後マツヤマ新居で一晩明かし、二人でスパイスアベニューゆう吉のカレーを食べるなど。スパイスカレー探訪、一時期ハマっていたけどここに来てからすっかりやめてしまった。帰宅後、仕事の録音をする。


9/27

弊社は決算月が世間とずれているが、取引先の決算は今月である。つまり繁忙期が2倍あるのだが、甚だ納得出来ない。


9/28

カトマス、熱い。

眼鏡を新調した。

送り盆

 お久しぶりです。colormalはリリースからの8月3連続ライブを行い、達成感と反省を多分に得た為しばらくお休みです。備忘録も兼ねつつ。

 

8/9 それぞれのシネマ @梅田シャングリラ

ジラフポット、森良太とのスリーマン。関西で音楽をしている上ではライブハウスレジェンドに近い2組との共演を梅田シャングリラさんのご厚意で実現頂きました。常々、colormalはどんなバンドと共演すべきなのかと悩むのですが、ライブハウスで磨き上げられたこのメンツの中に入ることは不安でしかなく。

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機材も今回を皮切りにチェンジ。Fender Bass Breaker 30Rのクリーン+FINAL NSDをベースに、歪ませたい時はアンプのドライブ2chを切り替えるシステムに。HXstompは空間系で、アンプの歪みより手前にあるのでディレイなんかも歪むのですが個人的にその方が自然だったのでこのまま。P19(ファズ)はポラリスのバッキング用。ギターはNashのT-63メイン。

ライブは上々。やっぱり会場はデッドなところよりある程度響いてくれた方が疑心暗鬼にならず楽しめて良いな。今も使っているボロボロのジャズマスターをきっかけに出会った楽器テックの竹中さんと言う方がいて、ジラフポットもBrian the Sunもその方にメンテしてもらっていたので感慨もひとしお。やささく考案のセットリストも個人的にしっくり来たので気持ちよく。

 

8/11 00(リンリン)ツアー 大阪編 @福島2nd line

今回連戦で最もロングセットの1日。僕の不手際もあり、本番演奏開始の15分前まで仕事をしていたりのバタバタで精神的には危うくも、サポートドラムとの噛み合わせがバッチリで楽しくライブ出来たと思う。調子は良かったけどどこか投げっぱなしなテンションで演奏した感じはあり、反省。ギターをジャズマスターに変えて、今回は奇跡的に正解だったけど平均点はやはりテレキャスターの方が高いと思いつつ。

そこに鳴る、popoqとの共演は前回感じたこれからの共演についての悩みを深めつつもいい日だった。そこに鳴るのお二人も先日と同じく同じ楽器テックの方がメンテをしており、機材の話を多いにするなど。そこに鳴る鈴木さん曰く、ジャズマスターを使うのは「意地」と仰っていて深く頷いた。遠方から見に来た人が多かった、多謝です。

 

8/14 色相環 @北堀江vijion

大いに反省のあった1日。個人的に会場の鳴り方が苦手なことや、時間のバタバタもあってかなり余裕のない演奏をしてしまった。こう言う時にバンドとしての地力がないと痛感するし、僕以外のメンバーはバンドマンとしての経験も長い以上、全員の調子を左右しているのが自分だと感じるなど。全日程と同じくジャズマスターを使うも裏目に出てしまい、全体的にピーキーだしとっ散らかってしまった気がする。しかしながらShikiは宝物のようなバンドだった。f:id:colormal:20210817013606j:image

 

お盆で曲を作ろうと思うもなんだかんだ仕事をしてしまうなど。休日に仕事が食い込んで来なければもはやなんでもいいので早く転職をしないと。しかし曲を作りつつライブのことを考えてしまうとはなんとも浅ましい。バンドマンになりたくない、そのあたりは。

C3++

 お久しぶりです。3ヶ月に及んだ自主企画が終わり、桜は青葉に変わり、予報に傘が目立ってきた。自身に向けた備忘録としてブログをつけている手前、イベントは振り返っていこうと思う。できる限り簡潔に。

 

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 3月は自主企画のファイナル。個人的にいい曲というのは、歯医者の待合で流れるオルゴールアレンジにも耐えうるメロディとコードがあってこそと思っている。アコースティックで既存曲を大胆にアレンジしてそこを再確認。この日はお酒も入れつつ演奏し、楽しかった。事前告知で可能な限りアットホームな企画であることを押し出していたにもかかわらず着座で満席。またこんなイベントはやりたい。

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長野の大学で僕らのコピーバンドをしていた男の子が日本酒を持ってきてくれた。リスナーとしてはやはりアーティストは謎めいた部分があるべき、またはあったほうが人気が出ると思っている。ただ自分ごととなると人と話すことはどうしても楽しく、こんな風に差し入れを持ってきてもらいつつ近況報告なんかを話しかけてもらえるとどうしても嬉しい。

 

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 タワーレコード内のサイトにて連載を持ち始めた。人に音楽を紹介する、という経験に乏しかったので悪戦苦闘しつつも現在連載第二回が掲載中。ワタナベタカシの背中も借りつつ長く続く連載になってほしいと思う。

 

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 4月に入り、XANY企画。真夜中にコンビニで喫煙所にたむろする人たちがいると、なんとなく入店する時に背を丸めてしまう。そういうイベントだった(みんないい人でした)。ぶっつけ本番でボーカルエフェクターを導入するなど。

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 勢いそのままに東京へ。2年と少しぶりにプールと銃口と共演。節目には彼らに呼ばれるジンクスがあるのかもしれない。正直会社の決算業務でかなり精神的に参っていて不眠気味だったので、機材車をほぼ運転するなどして気を紛らわせた。機材面を新調するなどしたが、リハーサルで少しトラブルがあって多少の張り詰め感もあり。曲を進めるに従って、お客さんの反応もあり結果良かったと思う。次回東京でライブする時は前日宿泊したい。

プールと銃口は編成ががらっと変わり、ジンくんの作風も変わったように感じた。今までは彼が敬愛するベースボールベアーのフロントマンのように、演奏全てに潔癖的なキメや所作が多かったが、そのあたりの几帳面さがいい意味で緩まったような。

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 さらにその後、パンゲア周年企画。特定のライブハウスで育ちましたと標榜するバンドは多いが、我々はその真逆もいいところなのでこうした企画に誘ってもらえて嬉しかった。SHIFT_CONTROLのマネージャーに前回共演時のギャラを払わせてくれと怒られるなど。(申し訳ございません) 2組それぞれの企画に呼んでもらった経緯もあり、非常に雰囲気が良かった。願わくば終演後に飲みたいと思うもまん延防止等重点措置の影響もあり…。

 

https://youtu.be/k9Clnpd5nsU

 ベルマインツのアルバムにプロデュースで参加。年末から作業をしていたと思う。冒頭のシンセリフと弾き語りで構成されたデモを元に、全体的な毛色を決めるなどした。彼らの中でも一際ドラマチックな曲であり、ドラムは石若さんとのことで楽しく作業できた。しかしリード曲になることは事前に知らされておらず、名・アルバム曲に携われたと勝手に満足するなどしていた。

 

ではまた。